赤胴鈴之助 一本足の魔人
鬼面党が潰滅すると、今度は名宝名器が盗まれ、それを追う者は瞬間にして溶される、黒い翼を持つ一本足の魔人が現われた。千葉周作から将軍家拝領の**小梶丸を預った赤胴鈴之助は、この怪賊によって小梶丸を奪われ、追ったがお河童頭のお米に邪魔されてとり逃した。その直後、預り物の大事な兜を奪われ、父を溶された鎧師加納玄斎の娘お光と会い、一本足の魔人を倒そうと決心する。その頃故郷の法事から帰るお藤としのぶが、尾羽打ち枯らした火京物太夫と岳林坊におそわれ、しのぶは掠われて一本足の魔人のところへつれ去られた。鈴之助は小梶丸が三日後に将軍に見せなければならぬときき、雷之進と力をあわせて魔人を追うが、魔人が妙法寺の**仏像を狙うときき、妙法寺に潜んで魔人の出現を待った。だが、この時もお米によってさまたげられ、果さなかったが、お米が気の毒な身であるのを知り、家にともなって彼女...