国際秘密警察 虎の牙
国際秘密警察から派遣された北見**は、アラバンダ**国虎の牙将軍と呼ばれるクリマの用心棒となってひそんだ。日本から秘書として明石梨江もクリマの側にいた。クリマは、ダム建設資材買付けのため、彼の忠臣サバトをつれて東京へおしのび旅行にたった。梨江の懇願で北見も一緒にあとを追ったが、東京のアラバンダ大使館では、非公式なクリマの来日を心よく思っていなかった。梨江の父明石大佐を訪ねた北見と梨江は、大佐が謎の失踪を遂げているのを知った。軍隊時代技師研究所にいたという大佐の身辺は、北見には危険なものに感じられた。国際ホテルでクリマに会った北見は、その行動に強い興味をもった。ダム建築資材の入札会の日、クリマはダム建設には関係のないボンベを大量に仕入れた。大佐とボンベの間に何かある。この北見の行動をさぐたクリマとサバトは、北見の身許を知り、消そうとはかった。しかし、北...