エノケンのちゃっきり金太
エノケンの軽快な唄で映画の幕があく。「さぁ~、お江戸は将軍さまのおひざ元~♪」このリズムは小津監督の『長屋紳士録』の、のぞきからくりと同じだ!独特の拍子が耳に心地よい。唄と絵で登場人物が紹介される。ちゃっきり金太が榎本健一・・・スリのNO1。金太を狙っている岡っ引きの倉吉(中村是好)、飴屋を装っている徳川方のスパイの三次(二村定一)、金太が贔屓にしている居酒屋の亭主(柳田貞一)とその娘・お*ウ(市川圭子)、金太を殺したがる薩摩藩士・小原葉太郎(如月寛多)。金太とそれを追う連中の東海道・珍道中のいざ始まり~。 1868年、幕末の江戸に、錦の旗を掲げて薩長が入ってきた。その中には官軍面して、江戸の人々を困らす傍若無人のヤカラもいた。金太は彼らの懐から財布をスルが、お金と一緒に密書があったことで、薩摩藩士に追いかけられる羽目に。これに岡っ引きの倉吉が加わり...
6.5,和制杂耍音乐歌舞喜剧的代表