棟居刑事シリーズ2 「高層の死角」
よつば銀行会長・久住が都内の高層ホテルで刺殺された。警視庁捜査一課の棟居弘一良は秘書・有坂を疑うが、部下・瀬川明美が犯行時刻に有坂と一緒にいたと証言。有坂は明美の高校時代の先輩だった。棟居は有坂に共犯者がいたとにらみ捜査を続行。そして、有坂が久住の部屋の鍵と自分の部屋の鍵とをすり替え、殺人実行犯の手に渡したと確信する。そんな中、有坂が金沢市内のホテルで殺害された。携帯電話の通話履歴から、有坂が頻繁に電話をかけていたGMB銀行の投資営業部長・江上雅衣の存在が浮上。雅衣によると、有坂はGMB銀行への転職を希望していたという。関係者のアリバイが成立し、捜査の行き詰まりを感じる棟居は、謹慎処分中の明美に調査を依頼。久住が金沢の丸薬を常備していた事から、明美は彼が金沢支店に勤務していた当時について、調べを進める。