忍法破必杀原名:忍法破り必殺,
伊沢城は、落城を間近に控え長い評定が続いていた。しかし生来のんき者の足軽斎藤孫兵衛は同じ軽輩栗田兵七郎共々酒に酔いしれていた。やがて城主大和は**、残る全員は夜明けを期して決死の総攻撃を開始した。同時に若君小太郎を佐々木一族のもとに逃し再起を期すことになった。が、実はこれが敵方丹下忠勝に寝返りをたくらむ家老大隅市膳の悪計であった。そうとは知らぬ伊沢城きっての武将榎戸半九郎は孫兵衛に若君護送を託した。ところが孫兵衛にはその気が無く、兵七郎を誘って城を逃げだした。しかし途中孫兵衛らは偶然ある小屋で再び小太郎たちと一緒になってしまった。女好きの兵七郎は小太郎につきそう多裳に一目ボレして護送を買ってでた。不承々々孫兵衛も後に続いた。小太郎の腰元折目を加えた一行は佐々木の里に向った。また武運つたなく死場所を得られなかった半九郎も、小太郎の身を案じて後を追った。...
「醉猴行者」孫兵衛,游方护主「破忍法」。