はるかなるオンライ山 八重山・沖縄パイン渡来記
沖縄へパイナップルをもたらした台湾の入植者たちの歴史をひも解き、沖縄と台湾という2つの文化が出会った過去から未来を見つめていくドキュメンタリー。沖縄の特産品として有名なパイナップルは、戦前にパイン缶工場を沖縄に根付かせようと台湾からやってきた人々によってもたらされた。1895年、日清戦争により日本の統治下となった台湾では、日本政府によってパイン缶工場の統合が進んでいく。工場経営者の林発(りんぱつ)は仲間とともに石垣島に渡ることを決め、沖縄にパイン栽培を定着させていくが、そこには数々の苦難があった。差別や偏見を乗り越え、沖縄にパイナップルという財産を残した入植者たちの足跡や、彼らの子孫が取り組む文化交流活動も映し出す。