社長紳士録
秘書課長原田勉が待ち焦れた結婚式の当日、媒酌***正製紙常務**礼太郎が、大正製袋新社長に就任が決り、またまた、お流れとなった。猿丸部長の提案で新社長の歓迎パーティが、クラブパピヨンで開かれた。折りしも開店記念日と重り、マダム京子もすこぶるごきげんがよい。記念行事の椅子とりゲームの特賞サービスは、マダムのキッスと決まった。最初はしりごんでいた礼太郎も、ライバル赤羽製袋の中西社長が出場とあって発奮したが、尾底骨を打って失格する破目となってしまった。翌日、社長第一日目を、足を引きずりながら出勤した礼太郎に、富岡営業部長が、鹿児島県下の南国澱粉から契約御破算の知らせがあったと聞いた。その裏には赤羽製袋があるとか、礼太郎にとってケ*圧のあがることばかりだとうとう人間ドックに入る決意をした。一方原田は、長年の恋人房代と富岡媒酌人**の司会のもとゴールインした。...