使犬之死原名:犬死にせしもの,又名犬死にせしもの
西村望の長編ドキュメントノベル『犬死にせしものの墓碑銘』をもとに、井筒和幸が脚本(西岡琢也と共同)と監督を手がけた。 昭和二十三年。ビルマ戦線から復員した重左こと宗重左衛門は、戦友の鬼庄こと鬼松庄一と遊郭で再会し、仲間の伝**とともに海賊して瀬戸内海を股にかけていた。ある日、三人が襲撃した船に洋子という名の少女が乗っており、鬼庄は彼女を色街に売って金を得ようとしていた。しかし重左は影のある彼女に惹かれ、鬼庄の計画を思いとどまらせることに成功する。洋子の嫁ぎ先はやくざの花万に捜索を依頼。洋子は花万の番頭である火つけ紫に連れ去られてしまう。闇ブローカーの岩テコから火つけ紫の妾の居場所を聞いた重左たちは、小型船の梵天丸で出発するのだったが…。